2011年7月アーカイブ

お色直し(河成鎮恵)

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花嫁の式服に色ものが使われていたら、お色直しの必要もないのですが、いまでは、花嫁の衣裳をかえることで、披露宴の雰囲気をかえたり、花嫁の緊張をほぐしたり休息させたりするのが目的で行なわれています。

披露宴は、ファッションショーの会場でも、嫁入り仕度の展示場でもありません。

衣裳を何回も何回も取り替えるのは、花嫁を疲れさせるだけ。

主役がしょっちゅういないのですから座も白け、披露宴は盛り上りません。

一回で充分でしょう。

まったくしないでもよいとする意見もありますが、色直しには「花嫁が婚家先の色に染まる」という意味もあり、そうした願いをこめるのなら一回は途中で装いをかえるのもよいのではないでしょうか。

和装の打掛けで挙式したのなら、カクテルドレスか、アフタヌーンドレスへ、洋装のウェディングドレスで挙式したのなら、振り袖か、訪問着へと和洋交換して着替えると、華やかさがいっそう増すでしょう。

お色直しのとき、空腹だったら、花嫁は軽いスナックをつまんでおきます。

最近の結婚・再婚披露宴では、新郎新婦双方の側を代表して、一、二名の来賓が食事前に祝辞を述べ、一般の招待客のスピーチは、花嫁がお色直しをして席に戻ってきて、食事がデザートコースになったころに始めるのが一般的な傾向です。

お祝いのスピーチであっても形どおりのほめことばばかりでうまった話よりも、すっぱぬきのような話題が興味をひかれますし、退屈もしませんが、やはり、新郎新婦のお祝いの席です。

旧悪暴露的なスピーチであっても、しめくくりはほめことばで飾ります。

そうすると、前の話がいっそう生きてくるでしょう。

くだくだと長い家柄や親の地位をほめない祝辞ほど招待客をうんざりさせるものはありませんが、同時に、自分の会社の商品を宣伝したり、PTAの自慢をしたりするのもきらわれます。

新郎新婦についての話ではなく、その家柄をほめたり、親の職業や地位をうらやましがったりするのも避けます。

新郎新婦へのお祝いにはなりません。

テーブルスピーチをするときは、司会者がどこの誰と紹介するのですから、あらためての自己紹介はいりません。

河成鎮恵



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